スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ほっと文庫 ゆず、香る

ほっと文庫 ゆず、香るほっと文庫 ゆず、香る
(2011/08)
有川 浩

商品詳細を見る

発売と同時に手に入れたものの、なんとなくもったいなくて封を開けずに置いていたもの。
ようやく読みました。ちなみに入浴剤のほうは未だ使っていません。

読み終えて一番最初に感じたことは、

有川浩らしいお話だなぁ

ということ。

ま、甘さは控えめですが。

言っておきますが、これ決して誉め言葉ではありませんよ。

どや顔が、ね、見えるんですよ、作者の。
「どや、うまいことまとめただろ?」
みたいな。

タイトルに反して、ちっともゆずの香りがしないお話。
これも有川作品らしさ。どうしてこの人の書くお話からは匂いが感じられないのだろう。

それ以上に気に入らないのが、やっぱり視点が自己中心的で一面的なところ。
新しい視点がまるでない。

自分が傷つかないために
関係を失わないために

自分が自分が自分が。
いつもいつもそうだよなぁ、この人って。

こんなステロタイプなお話を読んで、本当にみんな面白いと思ったのだろうか。

伝える

ということは、相手に荷物を負わせるということだと私は思っている。
それを考慮した

伝えない

お話であれば、もう少し納得できるお話になったように思う。

残念ながら、私には

ふーん。

で?

以外の感想が持てなかった。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
↑ファンの方に殴られそうな気がします。でもたまには誉めていない感想もいいでしょ。
スポンサーサイト

テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

キケン

キケンキケン
(2010/01/21)
有川 浩

商品詳細を見る

最近この人の本ばっかりだなと自分でも思うのだけど、それは単にムスメが図書室で借りてくるから読ませてもらっているだけであって、別に私が有川浩が特別好きだからとかそういうわけではない。
同時に、今流行りの西尾維新も借りてきてくれたけれど、これはダメだった。
まったくもって受け付けない。何ページ読んでも兄と妹の不毛な会話が延々と続くばかりでお話がちっとも進まない。
もう少しガマンすれば何か面白い展開があったのかもしれないけど、そこまでの根性は私にはなかった。
私はキャラ萌えの得意なオタク属性の人ではないので、こういう、作者がキャラに頼ってファンに甘えたような小説は大嫌いなのだ。
まるで同人誌の二次小説を読まされているようで苦痛以外のナニモノでもなかった。ああだるい。

話が大幅に逸れました。

本題に戻します。

「キケン」…それは「成南電気工科大学機械制御研究部」の略。
そして、その名に違わずキケンなニオイのぷんぷんする面々が繰り広げる工学系男子の青春群像劇。

…を書きたかったようです、作者は。


それはともかく。

大学って面白そうだよなぁ。

実は私は大学ってところを知らない。
高校生当時がちがちにド真面目で、ある意味非常にとんがっていた私は、周囲が「もっと遊びたい」と公言して憚らず、「どこでもいいから入れる大学を」と血眼になっているのをナナメに見て、そんな友人たちを内心小ばかにしていた。
どうしても学びたい何かがあるわけでもないのに、ビンボーだった我が家にそれ以上の負担を強いるのもイヤだったし、私はそれより手っ取り早く自分のものになるお金が欲しかった。ので迷わず就職の道を選んだのだ。
高卒が今ほどハンデにならない、古き良き時代ではあった。

けど今にして時々ぼんやりと思うのだ。

ああ、大学行ってみたかったなぁ。遊びだとかモラトリアムだとか、私はバカにしていたけど、どれもほんとはムダじゃなく、キラキラと輝いて、やがてその人の血肉になってゆくんだろうなぁ、なんて。

もちろん、今からだって大学に行くことはできる。
だけど、全ての物事には間違いなく"旬"があるのだ。
"旬"には躍動があり力があり、その時にしか味わえない何かがある。
どんなにあがいても、私にはもう手に入れられない刹那の輝き。

だからこういう大学生活を描いた小説は基本的に好き。
ふだんあまり意識していなかったけど、私は小説を読むことでそういう気分を疑似体験をしているのだろうと思う。

だけど、この本はなーんか違うんだなぁ。
むさくるしさとか暑苦しさがあんまり感じられない。
女性が書いた"つくりもの"の工学系男子という感じ。
だって、現役大学生男子が自分たちを指して「男の子」なんて言うだろうか。
今の草食系なら言うかもだけど、むさくるしさを醸し出したいなら絶対に「男たるもの」「男子たるもの」だろう。
で、私も工学系男子を身近に知っているけども、もっと「マニアックでオタク」だ。
"機械類に関してのみ"実にちみちみとこまっかい、はたから見れば実にどーでもいいことにこだわる。
その、機械オタクらしいこだわりがあんまりなくて残念。
その割にラーメンにはやたらとこだわりを見せ、細かい手順だとか試行錯誤ぶりを熱く語ったり。
なぁぁぁんか、方向性間違ってねぇ?
という強い違和感があった。
何より、「ユナボマー」が活躍してないし!
「爆弾好き」というのはいったいなんのための設定だったのやら。
ロボット相撲にしたって、あの結末はイカンよ。
ルールの穴をつくとか、なんて卑怯くさい。ケツの穴ちっちゃ過ぎでなんか読んでてしょぼんとしてしまったよ。
「爆発炎上は男のロマンだぞ」
なんて言うならもっと奇想天外にはじけてくれよ。
ボールペン銃のエピソードも結局「俺たちこう見えて良識あるんだぜ」で終わりってアンタ…。
不発過ぎだから……。

結局「このヒトこーゆーキャラなんですよ」というキャラ紹介と「キケン」部はこういう部なんですよという説明のためのエピソード集で終わっちゃった感じがする。
エンディングもお約束過ぎで、作者の「どや顔」が見えるような展開に、私はただただ白けるばかり。

またもや最後まで、何のニオイも感じられないまま。
圧倒的な現実感のなさに私は一人置いていかれてしまい立ち尽くすしかなかった。


相変わらず我ながら毒舌だなぁ。
決して嫌いなタイプのお話じゃないんだ。だからこそ、ここまでの筆力のある作者だからこそ、残念だと思ってしまうのだ。
有川さんにはほんっと
「すまないと思っている」(「24」のジャック・バウアー風に)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
↑よろしくお願いします

テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

植物図鑑

植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

商品詳細を見る

ムスメが高校で図書委員になったらしいので、早速気になっていた本を借りてきてもらった。
実は私は何故か図書館がニガテでして。
あの独特な雰囲気がどうにもなじめないのと、読書に期限を切られるというのがイヤなのだ。
でも図書館の本そのものがイヤなわけではないので、ムスメが借りてきてくれるというのならば喜んで頼む。
特にハードカバーなんて高くてそうそう手が出ないものね。有り難や。

というわけで「植物図鑑」。

まずは、
きちんと生活しなきゃなぁ、と反省した。

あちこちで「激甘」と評されるこの本を読んで最初の感想がそれってどうよ
って感じなのだが、それぐらい今の我が家の食生活は乱れておるのだ。
旬のものを自分たちで調達し、手をかけて下処理をしてきちんと最後まで食べる。
ま、"自分で調達"は、都会に住んでいてフルタイムで働いている私には少し難しいけれども、"食に手をかける"ことを疎かにし過ぎていたなぁ、と。
これからはもう少し、食べることを大切にしようそうしよう、うん。

お話自体は、皆さん口を揃えておっしゃるように「あんまぁぁぁい」。
とろけるように甘い。
まるで少女漫画の如きご都合主義にあふれている。
ふつー道端にあんな"躾のできた良い男"は落ちてません。
拾ってくれなんて言いません。
けれど、このお話が好きか嫌いかと問われれば、

好き。

ゼヒとも羽海野チカさんに漫画にしていただきたい(熱望)。
さすが女性の作者さんだーと思うぐらい、女子のツボをがっちりおさえている。
というか私のツボを知っているのかこの人は。
というぐらい好きだこーゆー話。
私はきちんとした男(イケメン限定)に弱いのだ。

というわけで、途中までは夢中で読んだ。久々にわくわくした時間を過ごせた。
でもあのラストはいけない。
私としては、あれはハッピーエンドにしてはいけない話だと思うのだ。
ハッピーエンドにしてしまうから、甘いだけの妄想小説に堕してしまうのだ。
最後まで、女子的願望にまみれた少女漫画であれば、小説である必要がない。
(だから羽海野チカさんに…以下略)
特に最後の一章は蛇足だ。と私は激しく思うのだが、違うかな。あれは絶対に必要なのだという納得できる理由をだれか教えてくだされ。
まぁ、元々ケータイ小説らしいから、それでいいのだと言われればそーゆーもんですかと引き下がるしかないのだけれど。
実に惜しい、と私は思ってしまうのだ。

それと。
「阪急電車」を読んだ時にも感じたことなのだが、この人の書くものって、ニオイがしないんだなぁ。
あまり情景が浮かばない。
言葉で色々と説明を尽くしているにも関わらず、である。
そういうところも、とても残念。
なんでだろうな。
「料る」なんて、あんまり普通じゃない言葉に凝るより、もう少し巧みな表現を使えるようになれば、もっといいと思うんだなぁ。私は。

…以上、かなり上から目線ですみませぬ。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
↑よろしくお願いします

テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

阪急電車

阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
(2010/08/05)
有川 浩

商品詳細を見る

阪急今津線は、あのあたりに住んでいる私にとって、これまでに何度も利用したことがある馴染深い路線である。
とはいえ私は今は阪急ではなく阪神沿線に住んでいるのだが、下町のニオイがぷんぷんしている阪神とは違い、阪急は、山の手を走っているだけあってどことなく落ち着いていて、ちょっと高級感がある。
電車の色や内装も、同じくおっとりした感じ。
なので、感情的になる画面が非常に多く描かれるこの物語の登場人物たちは、私には"阪急を使う人"としてはかなり違和感があった。
あんなに感情をむき出しにしているような場面は、少なくとも私は阪急電車内では見たことがない。
阪神電車ではしょっちゅう見かけるが(苦笑)。
結果として、非常に残念なことに、阪急らしさが微塵も感じられない。
唯一「小林駅」だけが、"らしさ"を醸し出してはいたが。

これって、舞台は別に阪急今津線じゃなくてもいいのでは…

というのがいちばん初めに感じたこと。
結構致命的欠陥ではなかろうか。

まぁそれは、単なる私見であり、私にとっては致命的でもお話自体が面白けりゃ別に文句はない。

実はこの本は2度読んだ。
最初に読んだとき、
「面白くなくもない。しかし何か引っかかる。」
という漠然とした違和感があり、そこには単に阪急らしくないからという言葉だけでは済まされないナニモノかが潜んでいる気がしたのだが、上手く言葉に出来ずそのままになっていた。なので感想も書かなかった。
書けばなにやら「この外道めが」とよってたかって袋叩きにされそうでちょっと怖かったというのもある。
それぐらい正論に満ちたお話なのだもの。

それが、この小説がこのたび映画化されるとのことで何やかやと話題にのぼり、ムスメが「面白かったよねー」と話しかけてきたので「うーんそうかな」と応じたところから、色々考察するに至った。
で、もう一度読んでみた。

別にほっこりもしないし心にも沁みない私って…。
どんだけヨゴレてるんだ?
というかね、正しくありたい、という気持ちはとっても良いとおもうんだ。
だけどそれって、人の道に外れたことをすると他人から白い目で見られるからそうありたいと思うもの?
なんだかね、この物語の登場人物たちって、どいつもこいつも「人が見たらどう思うか」ってそればっかり。

私は電車の中でヒマなとき、しょっちゅう妄想をする。
前に座った人を主人公に見立てて色々楽しいストーリーを組み立てて心の中で一人でにやりとしたりする。
(文章にするとかなりアブナイな…)
でもそれは妄想だからこそ面白おかしいのだ。そこに重い現実を持ち込んじゃいかんのだ。
このお話は、妄想にしてはやたらと現実的なお話のクセして人物がステロタイプで薄っぺらい。
一方向からのみ見ているのだから仕方ないけど、「こちら側にいる人」はみんな善人で「あちら側にいる人」はみんな悪人なのかい?
会ったばかりの婆さんに「くだらない男ね」と切って捨てられた男にも、色々言い分はあるだろうに。
確かにね、赤の他人のたった一言で救われたり変われたりって、それはあると思う。そこは認める。
だけど、世の中見えている部分が全てじゃないし、私だったら、ひと目会っただけの人のことをそこまで悪く言う相手の言葉を取り入れたりしない。ていうか、相手のオンナだって見かけに踊らされた、かなり安い人間じゃないか。
いやいや、これはきっとひっかけなのだ。まだ後半があるじゃないか。折り返しでは、たぶん立場を逆転した新しい展開があるに違いない
…と期待していたんだけどね。
折り返しは、前半の人物たちのその後が描かれるのみ。
うーん…なんともはや…。
というのが、再読後の感想。初読時のもやもやの原因がはっきりしたのみ。
人間って、そんな薄いものなのかい?
電車で出会った人々が織りなす人間模様、という着眼点はとても良いのだけど、それならば人物にもう少し深みがほしかった。

最後に、苦言ついでに苦情をば。
阪急今津線は、今津が終点なんだけど?
確かに西宮北口でいったん途切れるけれども、今津線というぐらいなんだから、きっちり阪神国道と今津も書いてほしかったなー。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
↑よろしくお願いします

テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

アメーバなう
オススメ
プロフィール

道楽猫

Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム
メールはこちら>>

*上(別窓)のメールフォームが表示・動作しない場合はこちら

検索フォーム
今読んでる本
dorakunekoの今読んでる本
リンク
つぶやき
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

BK1
書評の鉄人
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。