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順列都市

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
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順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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人は決して神にはなれない。
たとえある"種"の創世の神となれたとしても、作り出したものは、神の手を離れた時点で最早別の存在。決して創世者の思い通りには成長しない。
けれど、一人の人間の中には、原因も結果も過去も現在も未来も、そのすべてが内在し、なにもかもを自分で選び取ることができる。

かもしれない。


ふぅぅぅぅぅ。
ようやく、です。ようやく順列都市から抜け出すことができました。
いやー長かった。ひとつの本にここまで時間をかけたのは初めてです。さすが難解と言われるイーガンさんです。
わけわからない言葉がこれでもかと登場するんですよ。
「塵理論」「セル・オートマトン」「エデンの園配置」…。
頭の中を「?」が延々と左から右へ流れ、数ページ読むごとに頭がぼんやりしてきて、がくりと頭が下がる(つまり寝ている)。そしてはっと目を覚まして慌てて本に目を戻す…の繰り返し。

みなさーん「水飲み鳥」が電車にいますよー

状態でした。
それでも投げ出さなかったのは、やっぱりラストが気になったから。
惑星ランバートはどうなるのか。永劫に続く生命は存在するのか。
で、読み終えた後、冒頭の考えに至ったわけです。

そもそも。
生命はコピーできるのか。
人間の脳を丸ごとスキャンすることで、その人の感情までコピーする。
感情が脳の働きの一種であれば、脳の状態をそのままコピーすることで、それは理論的に可能かもしれない。
だけど、私は、「生きてる」ってそういうことではない気がする。
攻殻機動隊で言うところの「ゴースト」。
魂は、その生命の、いつ、どこの時点で宿るのか。

萩尾望都の「アロイス」という漫画があって、主人公の双子のうちの片方であるアロイスは生まれる前に亡くなってしまうのだけど、もう一人のカラダに精神だけが憑依し、次第にカラダを欲するようになり…というお話。
果たしてこれは単なる多重人格のお話なのか、それとも…。
というわけで、読んだ当時非常に様々なことを考えたものです。

多重人格といわれるものは、「障害」と名のつくように、本当に単に一人の脳の働きの異常がもたらしたものなのか。
ひょっとすると、魂は必ずしも一人に一つ、ではないのかもしれない。
でもそもそも魂って何だ?…などなど。

その答えは、未だ闇の中。
でも何となく、量子力学の世界がそれを明かしてくれるような気がしている。
残念ながら、私が存命中にはきっと無理だろうけど。
誰かシュレディンガーの猫を連れてきておくれ。


それにしても"永遠の命"か。

古来から様々な人間がそれを欲したというけれど。
「生きている」って、元々「死ぬ」ことが前提ではないのかな。
永久に存在するものは、そもそも「生きて」などいないのかもしれない。
終わりがないってことは、始まりもないのでしょう。


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Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
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そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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