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黒き鷲獅子 (ヴァルデマール年代記/魔法戦争1)

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現実離れしててついていけないからファンタジーやSFは嫌い、という人がいます。
特にファンタジーは子ども騙しだと毛嫌いする人も。

いやー実にもったいない!

「ヴァルデマール」シリーズは確かにファンタジーですよ。グリフォンとか魔法使いとかバンバン出てきますからね。そりゃ有り得ない世界のお話ですよ。

でもね。単なる御伽噺じゃないんだな。
作中に登場する人間も動物たちも、現実世界の我々と何ら違いのない感情を備えていて、それぞれが悩み苦しみ、時には大笑いし、涙を流し、愛を育んでいくんですよ。

だからタンスに潜ったら異世界に辿り着くことも、そらたまにはあるっちゅーねん!
(いやないっちゅーねん)
それのどこがあかんねん。
(あかんとは誰も言うとらんちゅーねん)
ぜえぜえ…。(落ち着け)
↑作中では、こんなふうに()付で自己突っ込みが多発します。


で、この「黒き鷲獅子」シリーズは、ヴァルデマールの世界の中でも最も古い時代の魔法戦争のお話。
これまで伝説の中でしか登場しなかった、"沈黙の魔法使い"アーゾウが、初めて血肉を備えた人物として登場します。
しかも、蓋を開ければ結構きさくな普通のオッサンだったとか!
自分の生み出した生物に出し抜かれるとか結構お間抜け。
なんだこの親近感…。


もちろん、他の登場人物たちもそれぞれ個性的で魅力的。
主人公的位置付けの黒鷲獅子スカンドゥラノンを始め、"みにくいあひるの子"を地でいくザニール、天賦の癒しの力を如何なく発揮しつつも孤独にさいなまれる"琥珀の竜"、痒いところに手が届くまめまめしさとユーモアのセンスを併せ持つ、心優しいトカゲ族のゲステン。
これら多彩な登場人物(と人外)の織り成す人間関係(と人外関係)を元に、作者は現代に生きる我々にも通じる様々な問題にも言及していくのです。

いつの時代にも親は子どもを自分の複製物であり所有物であると勘違いする。そして子どもはそんな親を蹴倒して(もちろん精神的にです)飛び立ってゆく。
いつの時代にも異質なもの、弱いものをいじめ、排除しようとする構造がある。

それでも、それでも…。
どんな時代、どんな世界にも、生けるものの間には愛が育まれ、切っても切れない情も生まれるのです。
エンディングに向かっての息詰まる展開、父と子の絆の深さには、ただただ涙するしかありませんでした。

黒(そして白?)グリフォンたちの明日はどっちだ!

ああー、続きはやく読みたい!

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日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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