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理由

理由 (新潮文庫)理由 (新潮文庫)
(2004/06/29)
宮部 みゆき

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直木賞受賞作である社会派ミステリー。
嵐の夜、東京都荒川区の超高層マンションで起きた一家四人殺人事件。
この物語は、その事件の顛末の一部始終を一人のルポライターが事件の関係者にインタビューする形式で書かれている。
なのでまるでノンフィクションのルポを読んでいるかのような錯覚に襲われる。

裁判所による不動産競売のカラクリなど、非常に勉強になるところが多かった。占有屋なる職業(?)の存在もこの本によって初めて知ることになった。
ただしこの内容を面白いと思えるかどうかは好みが分かれるところだろうなぁ。私は結構面白いと思ったけど。

結果から見ればひとつの事件も、切り口を変えるといろんな断面が見える。
人にはそれぞれ事情があり、この事件の関係者の行動にもそれぞれの「理由」があるわけだ。
その一人一人の人物すべてに光を当て、その背景を丁寧に描写している。いろんな人間模様が入り混じってひとつの「出来事」が起こるわけだな。作者が書きたかったのも実はそういうところなのだろう。
なので、各人の背景についての記述が多過ぎてうんざり、だの蛇足だのという論評は間違っていると私は思う。その部分が抜けると「理由」というタイトルに意味がなくなる。
現実に一見複雑に見える事件だって、動機は案外単純なものだったりするのかもしれないよね。その単純な「理由」が積み重なって、取り返しのつかない「事件」に発展してしまうのだろう。

心に残った言葉
「人間には「見る」というシンプルな動作はできない。
できるのは「観察する」「見下す」「評価する」「睨む」「見つめる」など何かしら意味のある目玉の動かし方だけ…。」

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日々子育てに仕事に大忙し。
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そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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