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狂骨の夢

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)
(2000/09/05)
京極 夏彦

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文庫版のカバーイラストが半端なく怖いですね。
登場人物じゃなくても夢に出てきそうです。
でも内容は別にホラーというわけではなくあくまでミステリなので怖いのがダメな人でも大丈夫です。多分。

「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん」

ですから。
そこはきちんと(かどうか多少危ういですが)京極堂が"落として"くれます。

殺して首を落としても何度も何度も首を生やして甦る死者とか
前世の記憶だか他人の記憶だかを持っている女とか
色々オカルト的な味付けは、当然今作を彩っているわけで、
やはりそこらへんに焦点を当てて感想も書かれるべきだとはわかっているのです。

わかっているのですよ、私もね。

でもでも。
どうしても。
こっちに目がいっちゃうのだ仲良し四人組が大好きな私としては。

それは…それは…

関口ついに榎木津の下僕決定か!

という部分です。(きっぱり)
前回「桃太郎」で今回「西遊記」ですか。そうですか。
いずれにしろ「猿」なんだな関口よ…実に不憫だ。
ついに木場修からも
「褒め甲斐はないが貶し甲斐はある。」
なんて言われちゃうしなぁ。
本人は実に真面目なんだけどね。関口本人が語っている時はそうでもないんだけど、そりゃあやっぱり第三者的に見ると「鬱陶しいことこの上ない」しなぁ、関口くんは。
でも今回、あまり京極堂からは弄られなかったな。
…ていうか、後半までほとんど登場しないんだもんなぁ、京極堂。
そう、あれだけ分厚い本の、三分の二ぐらい登場しないのだよ。
なのに、最後には全部美味しいところもってっちゃう、みたいな。

しかもかなりなエンターティナーだしな彼は。
黒装束で真っ暗な舞台で、「反魂香」なる怪しいお香を焚いちゃったりして、どんどん聴衆を怪しい世界に引きずり込む。そしてそれぞれの"憑き物"を次々落としてゆく。
こういう人間がうっかり権力志向に走っちゃったりしたら本気で日本は危ないかもしれないなぁ。なんてね。

まぁ今回、オカルト的な部分はわかり易かったのではないかな。
だってこの私でさえ、"朱美さん"の謎は解けたからね。

それにしても、色々と考えさせられるテーマではあった。
宗教って、人間を幸せにすることが究極の目的のはずだよね。
どんな宗教でも、開祖はそう望んでいたはず。
それがどんどん目的を外れておかしな方向へ走ってしまうのは
身の丈を超えた存在を扱おうとする所以かなぁ。
前作「魍魎の匣」でも感じたことだけれど、入れ物が大切なんじゃないんだ。
中身が主役なんだ。

エンディングの朱美さんの潔さに強くそう思った。

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↑京極堂、一発変換は「今日極道」(・_・)
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日々子育てに仕事に大忙し。
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そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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