スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

魔法の代償

魔法の代償 上 (最後の魔法使者3) (創元推理文庫)魔法の代償 上 (最後の魔法使者3) (創元推理文庫)
(2012/02/18)
マーセデス・ラッキー

商品詳細を見る

魔法の代償 下 (最後の魔法使者3) (創元推理文庫)魔法の代償 下 (最後の魔法使者3) (創元推理文庫)
(2012/02/18)
マーセデス・ラッキー

商品詳細を見る

本が好き!」さんから献本いただきました。感謝!

「最後の魔法使者」シリーズもいよいよ大詰め。
前作「魔法の誓約」で、「魔法使者」としてヴァルデマールのために生命を賭する決意を固めたヴァニエル。
その悲壮な決意のもと、「もう決して誰も愛さない」と心に誓っているヴァニエルなのだが、死の床にある王を"癒す"ために召喚された、まだ歳若い詩人「ステフェン」に、どうしても惹かれてしまう自分を認めざるを得ない。

けれど、そんなヴァニエルの深い苦悩を知らないステフェンは、若さ故に真っ直ぐに一途にヴァニエルに想いを寄せ、どんなにアタックしても自分の想いを受け止めてくれないヴァニエルに焦れている。
そしてついに、あるキッカケを経て、二人はお互いが「生涯の絆」で結ばれている存在であることを知るに至るのだった。

ああ、なんてBLの王道。
私は、実のところBLは少々ニガテ。
そんなわけで、上巻は読むのがちょっとキツかった。
それが、ヴァニエルが何者かに命を狙われるあたりから、物語は大きく動き出し、まったく目が離せない展開に。

どんなに平穏な人生を望もうと、生まれながらに魔法の力を身に付けている「魔法使者」であれば、国のため、民のため、先頭を切って戦いの場に自ら飛び込むのが掟。
一人、また一人と、重鎮が倒されてゆく中、ヴァニエルはついに、最後の魔法使者として、見えざる敵に立ち向かうため、一人旅立つ決意をするのだった。

…一人?
いやいや、彼には常にその身に寄り添う"共に歩む者"「イファンデス」がいる。
イファンデスもまた、ヴァニエルを守るため、命を賭ける覚悟をしているのである。
そして、ヴァニエルの生涯の絆の相手であるステフェンも、片時もヴァニエルのそばを離れない決意を固め、彼と共に旅立つ。

だが、彼らが対峙するのは、想像を超えた魔法力を備えた強敵。
最悪の事態に向けて、刻一刻と時計は進む。
その悲愴な決意をステフェンに隠さざるを得ないヴァニエルの深い苦悩、戦い方も知らず愛する人をただ守りたいとひたすらに願うステフェンの一途な想いに胸詰まる思いでページをめくる。
下巻は、まさにヴァニエルとステフェン、そしてイファンデスと共に、全ページ一気に駆け抜けてしまった。

それなのに…。ああそれなのに。
一番のクライマックスを、「続きはCMの後で」みたいにさんざん引き伸ばした挙句、結局見せてくれないってのはいったいどういう趣向なんだい?

結局、あの戦いの場で何があったのか、読む者には謎のまま、終わってしまうのだ。
それはきっと作者の思惑があってのことなのだろうが、少々腑に落ちないし脱力してしまう。
それまで私も一緒に旅している気分に浸っていただけに、突然放り出されてしまって実に残念。

ともあれ最後の魔法使者は伝説の魔法使者へ…。
そして若き詩人は伝説の大詩人へと名を変え、人々の間で永遠に語り継がれる。

ラストは、一筋の涙と深い余韻の残る、とてもいい終わり方だった。
はやく次が読みたいなぁ。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
↑魔法で家を片付けたい(・_・)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

アメーバなう
オススメ
プロフィール

道楽猫

Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム
メールはこちら>>

*上(別窓)のメールフォームが表示・動作しない場合はこちら

検索フォーム
今読んでる本
dorakunekoの今読んでる本
リンク
つぶやき
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

BK1
書評の鉄人
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。