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裏庭

裏庭 (新潮文庫)裏庭 (新潮文庫)
(2000/12)
梨木 香歩

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「テル・ミィ」
「アイル・テル・ユウ」

読後しばらく茫然としていた。これほんとに児童文学なのか?
ストーリー的には確かにそれほど難解ではないし子供が読んでも十分楽しめるものだと思う。
だけどこの本に託された本当のメッセージは、これは子供のためのものではないだろう。
そもそも大人、子供という分け方にもあまり意味はないとは思うけど。
人間なんていくらトシとっても結局大人な皮をかぶった子供に過ぎない気がするし。
という意味でこれはいろんな経験を経てたくさんの傷を負ってしまった、一見大人の顔をした子供にこそ読んでもらいたい、そんなお話。

そこかしこに散りばめられたメタファーは児童文学だけあってわかり易い。
わかり易いが故の説教臭さは、これはもう児童文学の宿命で仕方ない部分はある。
そういう部分を割り引いても、この物語はファンタジーの最高峰と言っていいと思う。

"主人公が異世界での冒険を通じて心の傷を乗り越え成長する"
そこだけ見れば「千と千尋」に通じるような部分もある。
けれどこれは読み込めば読み込むほど相当ダークで重く深いことに気付き茫然となるのだ。
心の中に、ある種の疎外感、孤独感を感じている人ならかなりツボに嵌ること請け合い。
だけど多くは語りたくない。語る端から何かがこぼれていってしまう気がする。百聞は一見にしかずと言うことでもあるし。

人にとって本当に大切なのは「前庭」ではなく「裏庭」。
「裏庭」はバックヤードなどではなくそれこそが本来の「ガーデン」なのだ。
マーサの言葉に大きく頷いてしまった。
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ジャンル | 小説・文学

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日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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