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つきのふね

つきのふね (角川文庫)つきのふね (角川文庫)
(2005/11/25)
森 絵都

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そっと触れないと、壊れてしまいそうな、繊細なガラス細工のような物語。

進路希望調査に「2000年なんかこない」と記入して万引きグループに傾倒していく梨利。人類を救うべく仕事もせずノアの方舟の設計にのめり込む心の壊れた青年智。梨利を裏切ってしまった自分が許せず、智に寄り添うことで自分の拠り所を見つけようとする主人公さくら。出口の見えない閉塞した日常。みんな痛い。

そして梨利のストーカーである勝田少年は(ストーカーと言ってもひたすらノーテンキで明るいが(笑))とある理由から、月の船(方舟)に関する古文書をでっちあげる。そのどう見ても嘘くさい古文書に書かれた予言が、当の勝田少年でさえ信じていなかった予言が、あるカタチを取って現実のモノとなった…。

リアルと幻想が見事にひとつに溶け込むラストは児童文学の範疇をとっくに踏み超えて言葉にならない感動を私にもたらしてくれた。

たくさんは語りたくない。
ただ切なく優しく、痛い。
きらきらと光が透けるような透明な世界に浸ってみてほしい。

<心に残った言葉>
「たぶんあたしたちはどんな奇跡も夢見てはいなかった。
ただ、どこにでも転がっているごくありふれた現実を、ささやかな平和を、とりもどしたいだけだった。」

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テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

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【つきのふね】 森絵都

ご訪問ありがとうございます☆ つきのふね (角川文庫)(2005/11/25)森 絵都商品詳細を見る  久しぶりの森絵都。今のところ自分的にハズレ無しです! 今回はいままでと少し違ったテイストで新たな魅力発...

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こんばんは☆

今までの森絵都作品とちょっと違ったカンジで、新たな魅力発見!! と思って読みました。
悩める少年少女を書くのが巧いですよね~。
ノスタルジー感じます。

テンプレ変えたんですね。とっても素敵です。
自分もTBさせていただきますね☆

Re: こんばんは☆

> 惺さん
私は、初読み森絵都さんが「つきのふね」だったのです。
とても良いお話を書く人だなぁと思ってそれからハマリました。
テンプレート、シンプルで気に入っています。
ただ、右メニューがちょっとまだ慣れません^^;

透明な夜に読みたい

>どんな奇跡も夢見てはいなかった

ありふれた日常を奇跡のように願う少年少女たちのストーリーなら、ぜひ読んでみたいです。

Re: 透明な夜に読みたい

> 読書系女子さん
かなり心の琴線に触れる良いお話です。
森絵都さんは、こういうものを描かせると本当に上手いと思います。
機会があれば是非に。
アメーバなう
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Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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