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どちらかが魔女

どちらかが魔女〈森博嗣シリーズ短編集〉 (講談社文庫)どちらかが魔女〈森博嗣シリーズ短編集〉 (講談社文庫)
(2009/07/15)
森 博嗣

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森博嗣の人気ミステリーである、S&Mシリーズ、Vシリーズの登場人物たちが織り成すショートミステリー集。
ぞれぞれ別の短編集に入っていたお話を、時系列順に並べて編集し直した、ファンのための特別編纂本みたいな感じかな。
どうりで、読んだことのあるお話が混じってると思った。
…というか、たぶんほとんど読んでいるけど忘れてるんでは…(汗)

【ぶるぶる人形にうってつけの夜】
タイトルは、やっぱりサリンジャーを意識したのかなぁ。
「ぶるぶる人形」のトリック自体は実はあんまり大したことないしむしろどうでもいい。
本題はそっちじゃないってのは、森博嗣ファンであればみんなわかるはず。
そう、「フランソワ」ですよね。
時系列順に並んでいるとすれば、これが最初ってことは、そして「れんちゃん」登場ってことは…
フランソワって…(以下略)
こんなことでは私は騙されないんだよん。にしし。
そして、ここの謎がラストのお話に繋がるところが実に見事。

【誰もいなくなった】
30人が一気に消失した、とみんなが言う。
でもすぐそばにいたはずの浜中フカシくんは、そもそもそんなに大勢の人物は見ていない。
萌絵の属する「ミステリー研」が催した「ミステリーツアー」。
参加した者はだれもそのトリックがわからなかったのだけど…。
(そして私は一度読んでいたはずなのに、トリックを全然思い出せなかった…)

我らが安楽椅子探偵「犀川先生」は、その謎を、話を聞いただけで即座に解いてしまう。
自慢するわけでもなく、世間話をするようにごく当たり前の顔をして。
みんなを騙せて悦に入っていたはずの萌絵お嬢様は、驚愕&茫然自失。
いつもいつも自分の前をゆく愛しの犀川先生に、萌絵ちゃんフクザツ(笑)。

【石塔の屋根飾り】
まぁ、ささやかなる歴史ミステリー。
壮大なことを言えば、ひょっとして、「イースター島のモアイ像」もそんなことのためにあったりするのかも。
一見ものすごく謎なようでいて、正体がわかると「なんだ、しょーもなっ!」っていうものって結構ありますよね。これもそんな謎。
…なんだけど、森ミステリーがそんなことで終わるはずがない。
実は、これにもオチがあったのですよ。
諏訪野さん、結構お茶目でナイス(死語)です。

【マン島の蒸気鉄道】
萌絵お嬢様の従兄弟の大御坊さん登場。
かなり強烈なキャラですよね、この人。
この大御坊さんの出すクイズが結構難しい。
結局作中に解答は出されず、で未消化。
作中人物がみぃんな「わかった」って言ってるのに読んでる自分だけが置いてけぼり。
ぐすん。だってこーゆーのニガテなんだもん私。
いいんだいいんだ、本命の"逆向きの三本脚"の謎は解けちゃったもんね。
写真ってところですぐわかっちゃったんだもんね。へへへ(泣)。

【どちらかが魔女】
ここにも大御坊さんが出てきます。
森作品ならではのひっかけ作品。
そう、作中に出てくるミステリーのトリックはとても簡単。
たいていの読者が途中でわかっちゃうような簡単なもの。
それが何故だか頭の切れる萌絵にはわからない。
先入観が邪魔をする。思い込みという魔法を、みんながかけられている。
世の中がこんなにフクザツで、どんな問題でも簡単に答えが得られないのは、たぶんそんなふうに
みんな魔法をかけたりかけられたりしているから。
実に深い。「笑わない数学者」もそんなお話でしたよね。
さて、魔女はだれだったのでしょう。

【双頭の鷲の旗の下に】
またもや読者をかついでいる森センセ。
でも私は引っかからなかったもんね。うしし。
…と思っていたら、しっかり別のところでひっかかっておりました。
くっそう!
それにしても国枝桃子が実はこぉぉんなにも可愛い女性だったなんて!
びっくりです。本小説で一番のびっくりです。

【いつ入れ替わった?】
このお話がいちばんミステリーらしいミステリーでした。
お話自体面白かったです。
でも、これはラストがもう…なんというか、ねぇ。
甘くて甘くて、とろけそうでした。
ほんとごちそうさま(笑)。

【刀之津診療所の怪】
ラストの一言で、ぶっとびました。
そーかー、そーきたかー!
うん、まぁ、このお話は、森作品を読んでいなくても、最初から通読すれば、この一冊でも完結するようには創られています。
でも、でも。
やっぱりこれは、シリーズを全部きちんと読んでいる人向けのものでしょう。
なんか、とても嬉しいエンディングでした。
そして、やっぱり森博嗣にはいつもいつもしてやられっぱなしな私なのです。
それが嬉しいというのは、もはやMの領域?

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日々子育てに仕事に大忙し。
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そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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