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3月のライオン

3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)
(2011/07/22)
羽海野チカ

商品詳細を見る

1巻から6巻まで一気読み。
そしてその後、今度は舐めるようにもう一周。

羽海野さんの描く女の子は本当に可愛い。
ふんわりとしたその雰囲気を味わうだけでも読む価値がある。

だけど今回は、ハチクロとは全く違った趣の、重い重いお話。
しかも題材が「将棋」
なんと渋い!

実は私、将棋は全くわからない。
ただ、エラく奥の深いもので、勝つには大変な頭脳が要る、というイメージと、チェスは取った駒は死んでしまうだけだが、将棋では自分の持ち駒になるんだよという、昔だれかから教えてもらった知識があったぐらい。
実際この漫画の中でも、主人公の零は、他の有段者との非常に熾烈な戦いをくぐり抜けていくわけで、それだけであれば、ただ
「ああ、やっぱり将棋って難しいもんなんだな。」
で終わってしまっていたと思う。
ところが、である。
ここが羽海野さんのすごいところだと思うのだが、そんな難しいイメージの将棋のルールを、この漫画の中では、なんと猫のキャラクターで(しかも絵本という形で)優しく教えてくれるのだ。
私も、読みながら「ふむふむ。なるほど、これは面白そうだ」と、思わず前のめりになり、
「将棋、やってみようかな」
なんて思っちゃったりもしたぐらいなのだ。

それと、情景の表現が非常に巧み。
背景の絵と、そこに時折差し挟まれる詩的な言葉が非常にマッチしていて、くらくらするほど酔わせてくれる。

"水色の空に水銀をぽろろところがしたような淡い閃光"

なんて、なかなか出てこないよこんな表現。
さすが、スピッツとスガシカオが好きな作者だけある(関係あるのかそれ?)
ただね、心象風景を表す横書きの文章を、コマとコマの間に挟み込むという斬新な手法はとっても効果的で良いとおもうんだけど、あまりそればかりだと、読むほうはちょっとツライ。
だってセリフは基本的にタテ書きなんだもの。そこに唐突に横書きが混ざるわけだからね。
効果的だからこそ、ここぞという部分だけにしとくべきかなぁとは思ったかな(えらそう)。

ストーリー自体は非常に面白く、私にとっては目が離せない漫画のひとつになったけれど、6巻の不穏な展開は、私はあまり好きじゃない。
なんだか説教臭くてね…。
もちろん、そこで取り上げられていることは、とても大切な問題だと思う。それは重々承知の上で。
この漫画でそこまで問題を拡げちゃうかなぁ、と。それは別の漫画で描くべきじゃないかな。
いやぁな予感がするのだ。
今まで、私はどんなに多くの小説や漫画で、これをやられて興ざめし、読むのをやめてしまったことか。
いつのまにか、お話の主題からどんどん逸れて、作者の"青年の主張"みたいになってしまうものが非常に多いのだ。延々と作者の主張を聞かされ、「イジメかっこ悪い」みたいな、道徳っぽい話になってしまった残念なケースが。
杞憂に終われば良いのだけど。ていうか、信じてるからね、羽海野さん。

最後に、猫好きさんなら、この漫画は必見ですゾ。
可愛いニャーたちがてんこ盛り出てきなさるよ。
しかもひとつひとつのセリフがとっても面白いよ。

兎にも角にも、今後に大いに期待。


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Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
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そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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