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おやすみラフマニノフ

おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
(2011/09/06)
中山 七里

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「さよならドビュッシー」の続編と銘打たれているが、同時系列でのお話なので、続編というより姉妹編だろう。
前作が面白かったので、こちらも期待して手に取ってみた。

が…。

かなーり薄味。

「さよならドビュッシー」のエッセンスと中の具をちょっと使って10倍ぐらいに薄めてみました、なイメージ。
謎解きの重要人物としてちゃんと岬先生は出てくるし、あの「プチ子ヘミング」も登場するんだけど、
なんというか、とっても軽いのだ。

もちろん音の表現は今回も素晴らしかったんだ、うん。
臨場感もばっちりだし、バイオリンをよく知らない私にも、その音の凄さは十分に伝わってきた。

でもね。
なんだか途中で飽きちゃった。
前回は、主人公がそれこそ死に物狂いで、崖っぷちに立っての挑戦だったから、延々と一曲丸々表現されても手に汗握る感じで読み進めることが出来たわけだけど、今回はね…まぁ本人にとっちゃ死活問題だったんだろうけどさ……結局のところ、コンクールというわけでもなく、定期演奏会だもんなぁ。
で、作者には本当に申し訳ないけれど、何ページにもわたる素晴らしい音の表現の部分は、ついつい読み飛ばしちゃったのだ(すみません)。

犯人も、途中で目星はついてしまうし、ミスリードもちょっとミエミエな感じだったのでさすがに引っかからず、ミステリーとして読むとしても中途半端でつまらない。

何より致命的なのは、やはり前作同様、人物表現が巧くないこと。
セリフがセリフにしか聞こえないのだ。血の通った人間がしゃべっているように思えない。
そしてかなり説教くさい。この部分でかなり興醒め。
言いたいことはとてもよくわかるし、良いこと言ってるんだけどね。

主人公の、初音さんに対する想いもあまり伝わってこないし、柘植学長の人となりも見えてこない。
そんなこんなで感情移入が難しいため、肝心のクライマックスも心を打たなかった。
ていうか、演出に凝り過ぎ。

結局最後まで、酔った作者の一人語りを少し離れたところから冷めた目で眺めているような置いてけぼり感満載で、前作がとても良かっただけに非常に残念だった。

でも何故だか次作も懲りずに挑戦したいなと思っている。
「残念」だと言うのは、やはり作者にどこかしら期待しているからこそ、なのだ。

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テーマ 書評
ジャンル | 小説・文学

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非公開コメント

こんばんは!

あれ?
一緒だー!!
で、感想もほぼ一緒(>_<)

Re: こんばんは!

ははは^^;;
私もちょっとビックリのシンクロ具合で笑ってしまいました。

期待度が高過ぎたんですかねぇ。
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Author:道楽猫
日々子育てに仕事に大忙し。
でも家事は忘れても(・_・)読書は忘れない。
そんな道楽猫が、日々の暮らしの隙間をぬって読んできた本の感想を留めたくて開設したブログです。

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